2018.4.5
こんばんは。
前回の DUNE 2 の使い方/オシレーター・レイヤー編に続きまして、
今回は、主に DAW や PC 本体との連携に関係した設定をする
中央のスクリーン周りについてまとめていきます。
あらかじめ書いておきますと、
今回の記事には DUNE 2 の扱いにくいと感じた部分が集まっています。
しかし、良いとこ以外も参考にはなるハズなので、
うまーくまとめていきたいと思います。ということで、
第二回/センタースクリーン編
スクリーンの最下部の 4 つのタブを選択すると画面が切り替わります。
MAIN : パッチ(音色)選び
SETTING : ベロシティやピッチベンドなどの設定
MOD MATRIX : モジュレーションの設定
ARP : アルペジオの設定
といった感じです。
ここからはこのタブひとつひとつを簡単にまとめていきます。
※ここでは音色データのことをパッチと表記します。
公式の説明書がそうなので統一することにします。
ここでは、使うパッチの選択、保存など、パッチ関係の設定を行います。
まずはパッチの選び方。
上部 SOUNDBANK ボタンをクリックすると
指定のフォルダの中にあるフォルダを一覧でき、
※指定のフォルダ:
User/Documents/Synapse Audio/Dune 2/Soundbanks
最下層のフォルダをクリックすると画面が切り替わる。
パッチ名をクリックすると、最下層のフォルダ内からパッチを選択。
(上部の左向き及び右向きの三角形ボタンでも切り替わります。)
という流れです。
上部 PATCH タブではパッチの保存、呼び出し、初期化や、
保存直後の状態に戻したり、といったことができます。
ちなみに「上書き保存」的なものは無く、
常に「名前を付けて保存」をする形になります。
そのため、いちいち保存先選択のウィンドウが開かれるので、
こまめに保存しながら音作りをする際には不便です。
パッチ名の下 PATCH DESCRIPTION は言葉通り、
パッチの説明書きを自由に書き込めるスペース。
その下 GLOBAL SETTINGS は、
Multithreading :
CPU 使用量節約のために On にしといて。とのこと。
Skin :
外観の色替え。デフォでは少し暗い青。僕は DarkGray に設定中。
Active Voices :
その時に鳴っている音の数。
Midi Smooting :
ピッチベンド、モッドホイール、アフタータッチの反応速度に関する設定
…ですかね。演奏してリアルタイムで録音するときにはハイクオリティな
設定が必要になる…んですかね。
調査不足です。すみません。
ここでは「その他」みたいな感じで、いろいろなものを設定できます。
分かりにくいのですが、各項目の「 0 % 」「Internal」などの部分を
ドラッグしたりクリックしたりすると、数値や設定を変えることができます。
VELOCITY :
ベロシティの値によって、パン振りやフィルターの掛け具合などを
変化させることができるのですが、
後述する MOD MATRIX タブ上でより細かく設定できます。
右側のグラフ VELOCITY CURVE では、
直線状の変化量をカーブさせられます。
PITCH BEND :
ピッチベンドの幅を設定できます。最大 64 。
MODULATION RATE :
モジュレーション変化の正確さ。
LFO やエンヴェロープジェネレータで、
急速にモジュレーション変化をさせるならこれの質も上げてね。とのこと。
PLUGIN KB :
KEYBOARD ボタンを押すと表示されるグラフィックキーボードの音域。
SYNC :
キーエディター画面でノートを複数個置いたとき、
設定した LFO の周期やエンヴェロープジェネレータを頭に戻して
発音させるかどうか。
説明しにくいので画像で。
ノートや小節線が小さくて分かりづらいのですが、
周期を頭に戻すのが Internal 、戻さないのが Host です。
言葉通りなので説明するまでもなさそうなのですが、
ここでは各パラメータに掛けるモジュレーションを設定できます。
この VOICE の [VOICE]
このパラメータに [DESTINATION]
このモジュールを元に [SOURCE]
この量だけ [AMT]
モジュレーションを掛ける。って感じです。ホントにそのまんまね。
上の画像の VOICE 1+2 のように、
送り先の VOICE を指定することもできます。
— と表示されていれば全ての VOICE に掛かります。
N/A は送り先がエフェクターの場合に表示されます。
Massive に使い慣れてしまった身としては、
DUNE 2 のモジュレーションは正直言って扱いにくく感じました。
マクロコントローラーは無いし、
変化させるパラメータの範囲も分かりにくい。
その点は、モジュレーションの範囲や送り先が一目でわかる
Massive や Serum のほうが良いなと思いました。
ここではアルペジオの設定ができます。またもやそのまんま。
シンセ画面右側の ARP のランプを点けると有効になります。
Sylenth1 と同じようなステップ入力タイプと、
Midi ファイルを読み込ませるタイプがあります。
Midi タイプでは、アルペジエイターとトランスゲートを合わせたような
音の鳴らし方もできます。
ただ、この Midi タイプのほう、ファイルの読み込みはできても、
シンセ上で作成したり保存したりすることができないのです。
そのため、DAW 上で書き出しを行う必要があったり、
販売されているパッチなどに設定されている Midi データを保持したまま
他のパッチで音を鳴らすことができなかったり…
この辺りは何かと不便に感じます。
(さっきから不便しか言ってない気がする。)
まあ、+α のポイントが惜しいだけで
できて当然のことができないわけじゃないし、
何においても長所があったら短所もありますよね!
(全部のいいとこ取りシンセって無いのかなあブツブツ…。)
ということで、キリがいいので今回はここまで。
次回はシンセ画面下部のエフェクター周りについてまとめます。
・モジュレーションによる変化が視覚的に分かりにくい。
・その他ちょっとしたことだけど不便なところがいくつか。
・でも使えない子ではない。少し残念なだけで。
それでは、第三回/エフェクター編でまたお会いできると嬉しいです。
ありがとうございました。
DUNE 2 の使い方のリンク
第一回 : オシレーター・レイヤー編
第二回 : この記事です。
第三回 : 準備中です。
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COMMENT
こんにちは。
MOD MATRIXでMWheelを上げるとLFOで音が揺らせるみたいなセッティングをしたい
のですがどうすればいいでしょうか。
こんにちは。コメントありがとうございます。
まず MOD MATRIX 一段目、
ここで、最終的に LFO を作用させる場所を設定します。
SOURSE に "LFO 1" を、Destination と AMT に動かしたいパラメータと大きさを設定。
このとき、LFOs タブの AMOUNT のツマミは 0 にしておいてください。
続いて二段目、
ここで、先ほど 0 にしたツマミを動かす設定をします。
SOURSE に "MWheel" を、Destination に "LFO 1 Amount" を、AMT に "100" を設定。
これで LFO 1 の効果と、トリガーとなる MWheel が繋がりました。
MWheel を上げると、LFO 1 の振れ幅が大きくなっていきます。
さらに三段目に、
SOURSE に "MWheel" を、Destination に動かしたいパラメータを設定すると、
音の変化がよりわかりやすくなると思います。
ざっくりですが伝わりましたでしょうか?
ありがとうございます!
とても分かりやすくやりたい事が実現できました。
サイトの更新楽しみにしています!
力添えができたなら嬉しいです。
また何かありましたらお気軽にコメント下さい!
こんにちは。先日に引き続きまた質問させて下さい。盛り上がりパートに使うライザーサウンドを作る時に、OSC1のsemiにDAWのオートメーションを書いてピッチ
を上げて行きたいのですが、音がカクカクしてしまい、滑らかに上がっていきません。OSCのピッチを滑らかに上昇させるパラメータが他に見当たらないのですが、何か良い方法がありますでしょうか。
こんにちは。大変遅い返事になってしまい申し訳ありません。
なぜかオートメーションでは半音単位の制御しかできないようです。
MSEG や LFO を使えば滑らかに動かせるので、
MESG 1 , +64 , OSC 1 Semi のように MOD MATRIX を設定して、
MESG 1 タブのグラフや Rate のツマミ、Length のボタンで
ピッチの上がり方や長さを調節してあげるのがベストかと思います。
MSEGの解説とても分かりやすくありがとうございます。
ちゃんと設定してあげればオートメーションでなくても
出来るんですね。
ありがとうございました。
オートメーションでも操作出来たら良いんですけどねえ。
どうも Dune 2 は自由な操作性という点では他のシンセに比べて弱いんですよね…。
また質問お待ちしています!