2018.3.18
こんにちは。
Sunapse Audio のソフトシンセ、「DUNE 2」を使い始めて2ヶ月ほど経ちました。
これまでソフトシンセでは、
Massive と Nexus2 と Sylenth1 を主に使っていたのですが、
これらには無い特徴がいくつもあり、新しいシンセが仲間入りしたな。と感じています。
そんな DUNE 2 ですが、
日本語版の説明書が無いのです。海外製品あるある。
その上、使い方を紹介しているブログや動画もそんなに多くなく…
なので、
今更ですが、忘備録も兼ねて使い方や出来ることをまとめて、
「日本語版、簡易取扱説明書」
として紹介していこうと思います。
「簡易」と付けたのは、僕もまだまだ使いこなせていないからです。
保険とか逃げ道とかっていうやつですw
何はともあれ、購入を検討している方の参考になったら嬉しいです。
というか参考になるようにうまく書かなきゃ。
あ、量が多くなりそうなので何回かに分けて投稿していきます。
ということで…
第一回/オシレーター・レイヤー編
とりあえず立ち上げます。
まずは左側。オシレーター関連。
メインのオシレーターがふたつ ( OSC1 / OSC2 ) と、
これらを掛け合わせるリングモジュレーター ( RM )、
サブのオシレーター ( OSC3 ) 、ノイズ ( NOISE ) が付いていて、
メインのオシレーターでは、のこぎり波、三角波、矩形波、FM 音源、
複雑な波形がセットになったウェーブテーブルから波形を選んで音を鳴らします。
ウェーブテーブルは種類が多いだけでなく、
鳴らしている波形を常に視覚的にチェックすることができます。
この辺は、同じくウェーブテーブルを持っている Massive より使いやすく感じます。
Serum のほうがカッコいいけどw
Serum や Sylenth1 でいうところの Phase のような、
波形再生のスタート位置を変えられるところは無いみたいです。
Legacy という波形セット。60 もの波形が入っています。
POSITION のつまみを回すと、この波形がうねうねと変化します。
波形を選んだらデチューン。
DENSITY では同時に鳴らす音の数 ( 最大 32 ) を決め、
DETUNE ではズラす音の高さを、
AMT と TUNING ではズラす音の大きさを、
SPRD ではズラす音のステレオ感を設定します。
これらの設定も視覚的にチェックできます。見やすいって良いことね。
上段 : DENSITY の値を変えています。
下段 : AMT の値を小さくすると、軸となる音との音量差がわかります。
TUNING は全 9 種類。1 オクターブ下の音を鳴らすものや、
完全 5 度の音を鳴らすものなどもあります。
そして下の OSC MIXER で音量調節。
あとはフィルター掛けてエンヴェロープいじってエフェクト掛けて終わり!
でも良いのですが、
結構大事な機能が右上にありまして…
UNISON VOICES にある AMOUNT の値 ( 最大 32 ) 。
これを 1 から 2 に変化させると、
先ほど作った音がデチューンされてもう一つ鳴ります。
この音は VOICES SOLO の 2 をクリックで点灯させると確認できます。
(最初に作った音は 1 で聴けます。)
さらに、下のセクション VOICE EDIT / COMMON の 2 を点灯させると、
その音を「独立させて」編集できます。
わかりづらいので画像で…
WAVEFORM や FILTER などが変化しているのがわかると思います。
図で表すと…
※ 数字との区別のため、VOICE 1 で設定した各パラメータに A ,
VOICE 2 の各パラメータに B ,
VOICE 3 の各パラメータに C ,
跳んで VOICE 8 の各パラメータに H の文字を付けました。
OSC 1A と OSC 2A とで異なる設定ができます。
つまり、
VOICE 1 で設定したオシレーター、フィルター、アンプエンヴェロープ、
ポルタメントのスピードなどが影響しない音色を、
最大 8 個同時に鳴らすことができるということ。
オシレーターが 16 個付いているようなものです。
なので例えば、
VOICE 1 では強くデチューンさせた音をステレオワイドに鳴らし、
VOICE 2 では軸となる音をステレオ感をしぼって鳴らし、
VOICE 3 ではアタック感を強調したプラック系の音を鳴らせば、
トランシーなぶっといリードができるし、
VOICE 1 では低音部をカットしたパッド系、
VOICE 2 では遅いアタックで段々と姿を現してくるパッド系、
VOICE 3 では装飾音っぽいキラキラした音を作れば、
なんか雰囲気が出そうなパッドシンセの音を作ったりできるのです。
…伝わったでしょうか?
他シンセでいうと Nexus2 での Layer 部分に近い感じです。
インストゥルメンタルトラックを複数作るより、一台で完結させたい。
という僕の要望を満たしていて、とても気に入っています。
ちなみに、公式ホームページに記載されている
up to 520 oscillators per note!
というのは、
( オシレーター 1 最大 32 Voices +
オシレーター 2 最大 32 Voices +
オシレーター 3 は 1 Voice ) × UNISON 最大 8 Voices = 最大 520 per note
ということのようです。
さらに Polyphony を 16 に設定すれば同時に 8320 個の音を鳴らせるよ!
だそうです。そんなに使わないよ!
他にも 3 つの LFO や、4 つのエンヴェロープなどから
各 VOICE のパラメータにモジュレーションを掛けられるのですが、
ちょっと量が多くなりそうなので、これらについては次回に回したいと思います。
・オシレーターは実質 16 個
・ウェーブテーブルがあるので波形がたくさん
・鳴らしている波形を視覚的にチェックできる
・デチューンの状態も視覚的にチェックできる
間違っている箇所がありましたら
コメント欄などで知らせていただけると嬉しいです。
次回はモジュレーションやエフェクターなどをまとめます。
あまり間を空けないよう頑張ります。
4/5 第二回、センタースクリーン編を投稿しました。
ではでは!
DUNE 2 の使い方のリンク
第一回 : この記事です。
第二回 : センタースクリーン編
第三回 : 準備中です。
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